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11月4・5日、和洋女子大学の学園祭にて
コエンザイムQ10(還元型)の研究成果の紹介がされ
オリジナルメニューを楽しめる「Q10 Café」がオープン

2017年11月4・5日、
栄養の専門家である管理栄養士を育成している
千葉県市川市にある和洋女子大学で学園祭「里見祭」が開催されました。
天候にも恵まれ、2日間の来場者数は6,000人以上!
近隣大学の学生はもちろん、
子ども連れの若いファミリーや高齢者も多く
地域に根ざしたアットホームな雰囲気が印象的でした。

家政学群 健康栄養学類の鈴木敏和教授とそのゼミでは
コエンザイムQ10(還元型)に関する研究をされています。
学園祭期間中には、研究成果の紹介と
コエンザイムQ10(還元型)を食事から摂る提案をする
「Q10 Café」を出店されました。



まずは、鈴木先生に研究成果から導き出された
新しい栄養コンセプトについてお話を伺いました。

「健康寿命延伸のためには適度な栄養状態を保つことが大切です。
 特に、加齢とともに減少することがわかっている(下記②)
 コエンザイムQ10を食事から摂ることの価値を研究しています」



食事から摂れるコエンザイムQ10(還元型)は
欧米人は5〜10mg/日、日本人は4〜5mg/日という文献データがありますが、
鈴木先生が調査されたところ、
日本人の男性は約4mg/日、女性は3mg/日で
個人差が大きいことがわかったそうです(下記⑥)。
さらに、肉類を2週間控えた食事を摂取すると、
通常の食事と比較して平均で0.1ug/mL程度の
血清コエンザイムQ10値が減少することがわかりました。
これより、普段の食事の質が体内のコエンザイムQ10量にも
影響を与える可能性があります。

そこで、コエンザイムQ10を多く含む
肉類、青魚などを積極的に取り入れた食事指導を考案されましたが
栄養素バランスの維持と両立させようとすると、
通常の食品摂取では平均で1日当たり1mg程度までしか増やすことができない
という課題に直面されたそうです。

「より多くの量のコエンザイムQ10を摂取する方法として
 サプリメントという選択肢もありましたが、
 サプリメントを薬のように思われる方も多くいらっしゃいます。
 そこで、コエンザイムQ10(還元型)を強化した食品を使用することを考えました」。
※コエンザイムQ10(還元型)を配合した
  畜肉製品(ハイブリットミート)などが販売されています
※「Q10 Café」ではコエンザイムQ10を強化した
  さまざまな食品(パン、ショコラ、卵、グミ)が展示されていました

そこで、鈴木先生の研究室では日本人にとって最も身近な食品の一つ、
茶碗2杯のご飯(300g)にコエンザイムQ10(還元型)を36~40mg含む
“コエンザイムQ10強化飯”を3週間摂取してもらい、
コエンザイムQ10の血中濃度の変化を調査しました。
その結果を、下記⑦のグラフで示しています。


PDF版はこちらから



サプリメントで90mgのコエンザイムQ10(還元型)に匹敵する勢いで
コエンザイムQ10(還元型)強化ご飯を摂取した群の血中濃度が上昇しました。
このとき、個人差が大きかったのですが、
コエンザイムQ10(還元型)強化飯と一緒に摂取する
食品(おかず)が関係している可能性が考えられました。
これより、コエンザイムQ10強化食品はサプリメントと同等、
もしくはそれよりも効率的にコエンザイムQ10(還元型)を摂取できることが示唆されました。
コエンザイムQ10(還元型)の摂取をやめると
血中のコエンザイムQ10濃度が元に戻ることから、
安全性が高いこと、血中のコエンザイムQ10濃度を維持するためには、
意識して摂り続けなければならないことがわかりました。

「厚生労働省も取り組む健康寿命の延伸は、
 加齢とともに進行していく健康から未病状態を遅らせること、
 および未病状態から健康状態へ逆行させることです。
 細胞や実験動物を使用した研究結果からコエンザイムQ10(還元型)には、
 加齢に伴う病気、すなわち老年病発症を遅らせる
 能力を持つのではないかという期待が高まっています。
 ヒト個体での臨床研究も始まっていますが、
 結論が出るまでにはまだまだ相当長い年月を要します。
 個人のライフスタイルや価値観にあわせて摂り入れたい成分として認知されるように、
 さらに研究が進むことを望みます」。

今後は、料理の組み合わせによる吸収率の違いや
個人差が生まれる原因などの研究を深めるとともに、
強化食品のバリエーションづくりにも取り組み
食事でコエンザイムQ10(還元型)を摂る工夫をしたいと考えられているそうです。


ゼミ生を中心に運営された「Q10 Café」では
ハンドドリップコーヒーなどのドリンクと
コエンザイムQ10(還元型)が強化されたQ10トースト(小倉・シナモン)と
Q10ラスク(塩キャラメル味)が販売され、
多くの来場者が立ち寄られていました。










さらに、鈴木ゼミと老舗和菓子とのコラボが進行中!
商品開発が進んでいるコエンザイムQ10(還元型)を含む練りきりのプレゼントもあり、
コーヒーに合わせて和菓子を楽しまれる姿も見られました。
意外な組み合わせですが「コーヒーと練りきりは相性がいい」と評判で、
商品化に弾みがつく感想も多く寄せられていました。

食事という形でコエンザイムQ10(還元型)を摂り入れられると、
「より多くの人に受け入れられるのでは」という期待感が高まる2日間となりました。


撮影:古田 裕子